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全民健保、年間100回利用で受診先限定へ


ニュース 公益 作成日:2010年3月12日_記事番号:T00021447

全民健保、年間100回利用で受診先限定へ

 
 行政院衛生署中央健康保険局は11日、全民健康保険の無駄な支出を削減するため、医療機関で年間100回以上受診した加入者について、受診先を限定する措置を取るほか、医療報酬の不正受給を受けた医師を対象に、2回目の不正行為で保険医療機関の認定を永久に取り消す厳しい処分を下すことを決めた。12日付中国時報が伝えた。

 全民健保は今年末にも赤字額が1,000億台湾元(約2,850億円)を超える見通しとなるなど、財務状況が急速に悪化しており、保険料引き上げに加え、徹底した無駄の排除が課題となっていた。

 健保局によると、昨年重傷・重症者を除き、医療機関を100回以上受診した加入者は3万5,000人に達した。200回以上も382人に上。同局は軽い症状で頻繁に医療機関を受診する加入者に自制を促す方針だ。

 記者会見した鄭守夏健保局長は「今回の措置は一部市民の受診習慣に影響を与えることになる。いま厳しい措置を取らなければ、いくら保険料を引き上げても足りない」と述べ、理解を求めた。