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豊興が鉄筋値上げ、08年Q4以来の最高値


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年3月16日_記事番号:T00021510

豊興が鉄筋値上げ、08年Q4以来の最高値

 
 鉄筋大手の豊興鋼鉄は15日、鉄鉱石およびスクラップ鋼の国際価格上昇に伴い、鉄筋価格を1トン当たり300台湾元引き上げると発表した。同社の鉄筋値上げは4週連続。引き上げ後の1トン当たり価格は、1万9,500台湾元(約5万5,300円)、実際の取引価格は約1万9,000元で2008年第4四半期以来の最高値となった。また豊興の値上げを受け、南部の海光企業も鉄筋価格を300元引き上げた。16日付工商時報が伝えた。

 業界関係者は、「中国、韓国、トルコなどの鉄鋼メーカーが最近、積極的にスクラップ鋼の調達を行っているのに伴い、国際ばら積み貨物が1トン当たり450米ドルとなるなど、国際価格が上昇を続けている」と指摘。今後の鉄筋価格動向について豊興の林明儒董事長は、さらに上昇が続くと予測している。

 鉄筋価格が値上がりを続ける中、川下業者は調達に慎重な姿勢を見せているものの、鉄筋市場の需給バランスは今のところ安定していると関係業者は語った。

 豊興鋼鉄は同時に、原料のスクラップ鋼買い取り価格も300元引き上げ、1トン当たり1万2,500元とした。