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美斉科技の受託製造事業、中国・京東方科技に売却


ニュース 家電 作成日:2010年3月16日_記事番号:T00021511

美斉科技の受託製造事業、中国・京東方科技に売却

 
 美斉科技(JEAN)は15日、液晶モニターおよび液晶テレビの受託製造事業を、中国の液晶パネル大手、京東方科技集団傘下のディスプレイ製品受託生産メーカー、京東方視訊科技に売却すると発表した。取引総額は2億6,000万人民元(約34億円)で、美斉の売却益は6億台湾元(約17億円)近くに上る見込み。美斉は受託製造事業から撤退し、流通およびブランド事業に専念する。16日付工商時報が伝えた。

 美斉の昨年の出荷台数は、液晶モニター約140万台、液晶テレビ約60万台。売却の理由について陳修乾・同社総経理は、「パネル業界で川下のディスプレイ製品生産までの垂直統合が進む中、受託生産のみでは利益が低下する上、出荷台数の拡大も難しいため」と説明した。同社は今後、ブランド事業で工業用および医療用ディスプレイなどニッチ製品に注力し、世界市場の開拓を進める。

 2社は今年下半期までに取引を完了する見込みで、京東方視訊は美斉の蘇州工場や台湾の研究開発(R&D)チームを買収、台湾でも今年、子会社を設立する。