ニュース
その他製造
作成日：2010年3月17日_記事番号：T00021540
太陽電池シリコンウエハー、中国メーカーが15％値上げ計画
17日付電子時報が太陽電池メーカーの話を基に報じたところによると、供給不足が続く太陽電池用多結晶シリコンウエハーについて、これまで低価格に抑えてきた中国の主要メーカーが第２四半期に６インチで１枚当たり3.5米ドルへと、年初の2.95～３米ドルから15％の大幅値上げを計画している。これが実現すれば、同期、3.2米ドルと５％値上げにとどめるとみられる台湾メーカーの価格を上回ることになり、台湾の太陽電池メーカーにも懸念が高まっている。
業界筋によると、シリコンウエハーの供給不足を受けて中国メーカーは第１四半期に、供給契約に基づいて前払金を支払った太陽電池メーカーに対し、価格の引き上げを受け入れることが出荷の条件だと迫った。値上げの余地を確信した中国メーカーはなおも売り惜しみを行い、契約対象すべてのウエハーの供給を受けることは難しい情況だったという。
ただ、第２四半期の15％値上げ計画は中国メーカーの観測気球との見方もあり、実際にどの程度の上げ幅になるかは今後の観察が必要だ。
