ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国農産品、台湾向け輸出拡大はない=海協会


ニュース 農林水産 作成日:2010年3月18日_記事番号:T00021562

中国農産品、台湾向け輸出拡大はない=海協会

 
 中国の対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会(海協会)の鄭立中副会長は17日、「中台間で海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)を締結した後も、中国の農産品を台湾に入れることはない」と発言し、農産品の台湾輸出を拡大しない意向を示した。中国の要人が農産品の対台輸出に慎重な発言をしたのはこれが初めて。18日付聯合報などが報じた。

 鄭副会長はまた、中国はこの2年間、台湾の果物を中間業者を通じて輸入してきたが、今後は台湾の農業従事者の利益を考慮し、嘉義県のパイナップルなど良い農産品を農家から直接調達すると述べた。

 中台間の農産品輸出問題をめぐっては、胡錦濤・中国国家主席も春節(旧正月)前に「台湾の農業従事者の利益を十分に考慮する」と発言している。

 中国側のこれらの姿勢に対し、台湾の国家安全局(国安局)の蔡得勝局長は17日、台湾の農業従事者にECFAのメリットを享受してもらうため、中国は締結後に台湾農産品の輸入を拡大する可能性があると指摘した。