ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

AUOの中科次世代工場、年内建設を断念


ニュース 電子 作成日:2010年3月18日_記事番号:T00021578

AUOの中科次世代工場、年内建設を断念

 
 友達光電(AUO)の陳炫彬董事長は17日、呉敦義行政院長らとの懇談会で、中部科学工業園区(中科)二林園区における次世代液晶パネル工場の建設計画(投資額4,000億台湾元、約1兆1,400億円)について、年内着工はないとの認識を示した。18日付経済日報が伝えた。

 背景には、中科3期七星農場地区(通称七星基地)に建設している同社第8.5世代工場で環境影響評価が難航していることから、二林園区への工場建設もハードルが高いと判断していることがある。また、中国江蘇省政府が宝成集団傘下の液晶パネルメーカー、龍騰光電(IVO)の経営引き継ぎをAUO側に求めていることも関係しているとみられる。

 陳董事長は「AUOは環境影響評価でなすべきことはやったが、不確定要素が多く、窒息感を感じている。台湾に進出先がないならば大陸に行くしかない」と述べた。

 陳董事長はまた、IVOの経営引き継ぎに関し、「オープンな態度で臨んでいる」とし、条件が折り合えば買収に応じる可能性があることを示唆した。