液晶パネルメーカー３社の合併で18日に発足した新・奇美電子（チーメイ・イノルックス）が、近く中国への第7.5世代工場の建設を申請するとの観測が高まっている。同日付経済日報が伝えた。
新奇美は18日、記者会見を開く予定だが、中国への液晶パネル工場建設計画が最大の注目点となる。合併前の時点で群創光電（イノルックス・ディスプレイ）は10億米ドルの自己資金を保有しており、市場関係者は新奇美が遅くとも今年上半期中に投資申請を行うとみている。
建設先としては、広東省深圳市と重慶市が有力視されている。このうち、深圳市では新奇美が既存の液晶パネルメーカー、華星光電を買収するのではないかとの観測もある。
サムスン電子やＬＧディスプレイなど韓国勢の中国での新工場建設認可が遅れる中、新奇美としては迅速な投資で韓国勢からシェア奪還を図りたい考えで、今後の動向が注目される。
