ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

公務員の人事考課改革に「待った」、選挙に影響懸念


ニュース 社会 作成日:2010年3月19日_記事番号:T00021584

公務員の人事考課改革に「待った」、選挙に影響懸念

 
 馬英九政権が選挙対策を理由に、公務員の人事考課改革の手綱を緩める動きをみせていることが批判を集めている。

 19日付自由時報によると、銓敘部(人事院に相当)はこのほど、公務員の人事考課制度を定めた「公務人員考績法」改正案をまとめ、考課時に公務員の3%に対し、勤務成績が不十分であることを示す「丙等」を付けることを義務付ける方針を固めた。

 考試院から関連報告を受けた馬総統は18日、「考えられる副作用に対する解決策を示す必要がある」として、改正案の内容に難色を示した。

 考試院関係者は、馬総統が発した「副作用」という言葉の意味について、「当然国民党に対する公務員票が流出することを心配しての発言だ」と明言した。

 馬総統は17日に全民健康保険料の引き上げに際し、「選挙の票を失っても、改革が必要だ」と大なたを振るう構えを見せた。しかし、国民党の票田である公務員の支持を失うことに危機感を覚える馬総統は、舌の根も乾かぬ翌日に改革に異を唱えた格好だ。