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中国製血清・血漿製剤、輸入解禁に猛反発


ニュース 医薬 作成日:2010年3月22日_記事番号:T00021625

中国製血清・血漿製剤、輸入解禁に猛反発

 
 経済部は今月4日、行政命令の形で、中国製の血清製剤と血漿(けっしょう)製剤の輸入を解禁した。これに対し、中国はさまざまな感染症のリスクが高く、輸入解禁は拙速だとする意見が各方面から相次いでいる。20日付自由時報が伝えた。

 行政院衛生署によると、輸入が認められたのは検査用試薬として使用する製剤で、人体には使用されないという。

 しかし、台湾血液基金会の林素娟執行長は「毎年2万リットルの台湾人の血漿をオーストラリアに運び生物製剤に加工している。(需要を満たしているのに)なぜ中国から血漿や血清を輸入しなければならないのか理解できない。中国の血漿や血清を原料とすれば、感染リスクは相対的に高い」と懸念を示した。

 翁金珠立法委員(民進党)は「経済部が1枚の行政命令で中国製血漿の輸入を解禁したことは、民衆の健康を顧みない行為であり、米国産牛肉の輸入解禁問題の繰り返しだ」と非難した。