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台プラの寧波「大エチレン計画」、中国シノペックと折半出資へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年3月22日_記事番号:T00021630

台プラの寧波「大エチレン計画」、中国シノペックと折半出資へ【表】

 
 22日付経済日報が、台塑集団(台湾プラスチックグループ)主管の話を基に報じたところによると、同グループが中国浙江省寧波市の北崙石油化学区で進めている年産100万トンの大規模ナフサ分解プラント建設計画(大エチレン計画)は、中国の中国石油化工集団(シノペック)傘下の石油化学メーカー、鎮海煉化との折半出資を目指す方針となったもようだ。
 
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 同計画は当初、台プラグループ創業者の故・王永慶氏が単独出資を構想していたが、中国当局が中国企業の主導を条件に提示したことから、ベトナムでの建設に変更も検討されていた。しかし、8年にわたる紆余(うよ)曲折を経て先日、王文淵・同グループ総裁が幹部らを率いてシノペックを訪問した際、折半出資により計画を再始動させることが決定したという。

 同地では、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)が石化中間製品工場やコージェネレーション(熱電供給)システムを稼働させており、ナフサ分解プラントが加われば、石化の川上から川下までを含む垂直統合が完成することになる。ただ、同主管は、実際の投資は政府の認可取得後になると強調した。