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台プラ仁武工場、地下水汚染は02年から


ニュース 石油・化学 作成日:2010年3月23日_記事番号:T00021657

台プラ仁武工場、地下水汚染は02年から

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)系列の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)仁武工場(高雄県仁武郷)で地下水と土壌に高濃度の汚染が確認された問題で、汚染物質の漏出が2002年から始まっていたことを同社が認識していたことが22日までに明らかになった。同社の隠ぺい体質と後手の対応が批判を浴びるのは必至だ。23日付自由時報が伝えた。

 高雄市環境保護局の報道発表によると、行政院環境保護署(環保署)は今年1月27日、仁武工場の汚染問題に関する専門家会議を秘密裏に開いた。台プラは席上、2002年から汚染物質が漏出していたことを認めた上で、廃水処理設備が漏出源とみられるとの認識を示したという。

 これについて、環保署の担当者は「台プラが事実を隠ぺいしていたことは知らなかった。昨年12月の調査報告で深刻な汚染が明らかになり、汚染原因を問いただしたところ、台プラ側は02年に地震で廃水収集槽が破損し、廃水が地下水に漏れ出したことを認めた」と説明した。

 仁武工場周辺では22日、数百人の周辺住民が横断幕を掲げ、抗議活動を行った。