景気回復に加え、自動車ディーラーが相次いでキャンペーンを打ち出していることから、３月の自動車販売契約数は20日までで７大ブランド合計で１万2,000件近く、昨年同期に比べ29.3％の成長を見せている。販売好調を受けてトヨタ車製造の国瑞汽車、三菱車の中華汽車工業、台湾ホンダは、就業時間を延長して製造を急いでいる。23日付工商時報が報じた。
交通部数拠所の統計によると、新車登録台数も３月の20日間で１万431台と前年同期比3.7％増加しており、業界関係者は３月の市場規模について「２万2,000～２万3,000台」と予測している。
これまで台湾の自動車業界では、春節（旧正月）前に業績向上に注力し、春節後は「休息期間」とするのが慣例となっていた。しかし今年は、昨年末で小型車購入に対する貨物税（物品税）減免措置が打ち切られたことなどから業績への重圧が高まり、さらにトヨタのリコール問題が起きたことで、各ディーラーがトヨタ車のシェアを奪うべく春節後も相次いでキャンペーンを展開している。
