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新奇美電の液晶モニター、重慶工場に生産移転か


ニュース 家電 作成日:2010年3月23日_記事番号:T00021661

新奇美電の液晶モニター、重慶工場に生産移転か

 
 23日付電子時報が市場観測を基に伝えたところによると、3社合併で18日に誕生した新・奇美電子(チーメイ・イノルックス)は、従来、中国広東省深圳市の龍華工場で行っていた米ヒューレット・パッカード(HP)向け液晶モニターの生産を、重慶市に移転する作業を開始したもようだ。移転するモニター生産規模は700万~800万台分とされる。同地ではHPの工場設置に合わせ、新・奇美電の親会社である鴻海科技集団(フォックスコン)も「富士康(重慶)産業基地」の設立を進めている。

 HPの重慶工場は既に1月、ノートパソコンなどの生産を開始しており、鴻海も同地で従業員6,000人以上を募集し、来年には1万人を超える拠点となるとの見通しを示している。観測が事実とすれば、今後鴻海集団は同地での生産項目に、ノートPCのみならずモニターも加えることになる。

 新・奇美電のモニター生産移転に業界では、鴻海集団が、重慶にノートPC、モニター、液晶テレビ生産を集中させて一つの事業群として独立させ、新・奇美電を液晶パネル専業メーカーとする方針ではないかとの見方も上がっている。