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12年総統選、「馬英九は負ける」=CLSA証券


ニュース 政治 作成日:2010年3月24日_記事番号:T00021675

12年総統選、「馬英九は負ける」=CLSA証券

 
 最近、世論調査における馬英九総統への満足度の低下が顕著となる中、香港CLSA証券(里昂証券)は23日、「2012年の次期総統選挙で馬総統の国民党は敗れる」と予測するレポートを発表した。馬政権の中国政策の方向性は正しいが、昨年の台風8号(アジア名・モーラコット)の際の水害対応のまずさや米国産牛肉の輸入解禁問題などで、台湾市民の信頼を大きく損なったことが敗因となるとの見方だ。24日付自由時報が報じた。
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南太平洋の友好国ツバルの訪問を終え、別れの手を振る馬総統。12年には台湾の有権者に別れの手を振ることになってしまうのか?(23日=中央社)
 
 CLSA証券のアナリスト、ブルース・ウォーデン(Bruce Warden)氏が『国民党最大の敵は国民党』と題して作成した同レポートは、馬総統は民意への配慮を欠いており、水害への対応でこれが露呈し、悪いイメージは現在も払拭(ふっしょく)できていないと指摘した。

 レポートではまた、米国産牛肉輸入問題で多くの国民党立法委員が政党よりも個人の政治利益を優先し、政府を批判する立場を取ったことも問題視している。

 さらに、現在中台間で交渉が進められる海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結に関し、馬政権が一貫して「住民投票は必要なし」とする立場を取ってきたことも、同党が多数の民意をくみ取れないとのイメージを植え付けていると分析した。