約１年半にわたり運転を休止していた台北市文山区の猫空ロープウエーが、30日の正式な営業再開を前に、23日午前８時30分から無料の試乗会を開始した。一番乗りを狙って朝６時ごろから行列ができ、早くも午後３時過ぎに整理券１万人分の配布が終了するほどの盛況で、周辺商店の売り上げも２～３割増加したという。無料試乗は28日まで。24日付中国時報が報じた。
一時は約7,000人が列に並んだ（23日＝中央社）
この日試乗した乗客からは、「安定している」「ゴンドラ内の換気などに改善がみられた」「係員の態度が良い」など好意的な感想が聞かれた。ただ「猫空ロープウエーの安全性を信頼できるか」という質問には、「一定期間が過ぎないと分からない」との声もあった。
23日の運転ではほぼ異常はなかったものの、午前10時半ごろ、十数秒間停止する事態が発生した。運営会社の台北大衆捷運（ＴＲＴＣ）は、「ロープを監視するシステムが警告を発したため一時停止したが、安全に問題がないことを確認して運転を再開した」と説明した。
