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永豊餘のアート紙、4月も1800元値上げ【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年3月24日_記事番号:T00021687

永豊餘のアート紙、4月も1800元値上げ【表】

 
 製紙大手の永豊餘造紙は23日、原料の国際価格上昇を受け、4月からアート紙を1トン当たり1,800台湾元(約5,110円)値上げすると表明した。値上げ後の価格は銅板紙および上質紙で1トン当4万1,300元以上となる。同社のアート紙値上げは今年に入って4度目で、累計上げ幅は11%となっている。同社はまた、今後工業用紙、家庭用紙も値上げする可能性があるとしている。24日付経済日報などが伝えた。
 
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 永豊餘は値上げの理由について、世界的な景気回復に伴い紙の需要が高まっていることに加え、パルプ生産大国であるチリで、2月末の大地震で被害を受けた工場が現在も正常な稼働を回復しておらず、供給不足からパルプ価格が上昇していることを挙げた。

 同社は、短繊維パルプの国際価格は4月、上げ幅がさらに拡大し、1トン当たり50~70米ドル上昇して800米ドルに達するとみており、チリの工場が正常稼働を回復するまでは上昇が続くと予測している。

 一方、永豊餘と並ぶ製紙大手の正隆紙業は、川下業者の負担を考慮し、4月は値上げを見合わせるとした。