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作成日:2010年3月25日_記事番号:T00021700
蒋介石像、軍で復活の動き
民進党政権時代、「国民党一党独裁時代の遺物」として国軍基地内から撤去されていた蒋介石元総統の銅像を、一昨年の馬英九・国民党政権誕生を機に、陸軍と空軍が元の場所に戻していることが分かった。
民進党政権は国軍の屋外敷地に蒋介石像を立てておくことを許さず、像は建物の内部に撤去・保管された。しかし現在、蒋介石像は国防部総政治作戦局によって「全民国防教育」の重要文化資産として位置付けられ、廃棄が禁じられるようになった。
蒋元総統は陸軍軍官学校の前身「黄埔軍官学校」の初代校長であり、また、1929年には空軍軍官学校の前身である「航空班」を南京に開設、32年には改名した「中央航空学校」の校長も務めている。陸軍と海軍にとって、創設者である蒋介石像を撤去したままでは、いくらなんでも筋が通らないというわけだ。
ただ、国防部傘下の6大司令部のうち、陸、空軍を除く海軍、後備、憲兵、聯合後勤では、まだ蒋介石像を復活させていない。ちなみに、憲兵司令部の蒋介石像は現在も司令部中正堂の建物内に放置。聯勤司令部の古い銅像は隊史館内で、もうすっかりすっかりさびついているとか。これらの蒋介石像も、近い将来に日の目を見るのだろうか。
当時は物資が欠乏し、射撃訓練後の弾殻を溶かして作ったといわれる蒋介石像。「政権が代わるたび、動かされるんじゃあたまらんわい」とい