太陽電池最大手、茂迪科技（モーテック・インダストリーズ）は24日、伊藤組土建（本社・札幌市、平野良弘・代表取締役社長）と合弁で、太陽電池モジュール製造会社「伊藤組モーテック」を石狩市に設立すると発表した。モーテックが50％以上を出資して主導権を握る新会社は、伊藤組土建傘下、伊藤組木材（本社・石狩市）の太陽電池事業部を買収してモジュールの製造を行う。25日付電子時報などが伝えた。
４月に営業を開始する「伊藤組モーテック」は従業員35人で、年産能力は27（MW）だが、モーテックの左元淮董事長は「年内に50MWへの拡充が可能だ」と語った。また伊藤組土建が建設会社であることから当面、建材一体型太陽電池モジュール（ＢＩＰＶ）に注力するとしている。
左董事長は「日本の太陽電池市場は将来性が高く、北海道を拠点に市場開拓を進める」としているほか、伊藤組が北海道に広大な不動産を所有することから、「太陽光発電所設置での協力も考えられる」と話した。
