遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）の徐旭東董事長は24日、今年は傘下の新世紀資通と合わせ、個人ユーザー獲得に向けたネットワーク構築などに昨年比約３割近増加の115億台湾元（約333億円）の設備投資を行い、売上高で台湾大哥大（タイワン・モバイル）から業界２位奪回を狙う考えを示した。25日付経済日報が伝えた。
同社は今年の４大重点戦略として、▽個人ユーザー向けサービスの強化▽クラウドコンピューティング市場への参入▽戦略パートナー、中国移動通信（チャイナ・モバイル）との提携強化▽コスト削減──を掲げている。
クラウド分野では、同分野に注力するノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピュータ）と協力覚書を交わし、中小企業向けのサービス展開を目指す。サーバー設備やソフトウエア管理などをクアンタが、ブロードバンドネットワークのインフラを遠伝が提供する。
