ニュース
社会
作成日：2010年3月26日_記事番号：T00021731
「貴族」名乗り常習詐欺、ジンバブエ国籍の男逮捕
「英国貴族」などを名乗り、言葉巧みに台湾人女性に接近し、数十人から多額の詐欺を繰り返したとして、台北県政府警察局は25日、ジンバブエ国籍のクンダル・フランク・ジョージ・ヘンリー容疑者（46）を宜蘭県内で逮捕した。26日付中国時報などが伝えた。
フランク容疑者は20年以上前に来台。台湾人女性と結婚していながら、既婚であることを隠し、台湾人女性数十人と性的関係を結んだ上、詐欺行為を繰り返したとして、2003年に逮捕された。その後、懲役４年10月の実刑判決を受け、刑期満了後の08年に強制出境処分となった。しかし、昨年再び英国の偽造旅券で入境し、数十人を相手に同様の犯罪に及んでいた。被害総額は1,000万台湾元（約2,900万円）に上るとみられる。
フランク容疑者は英国貴族のほか、英国の五輪代表選手、音楽家、証券アナリスト、スキューバダイビングのインストラクター、記者などを名乗り、結婚を前提として、女性に不動産、自動車、骨董品などの購入を迫ったという。
逮捕時にも女性と一緒にいた。女性は妊娠中で、詐欺被害の事実を知り、現場で泣き崩れたという。
