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作成日:2010年3月26日_記事番号:T00021734
「次期総統選で馬敗戦」報道は不実=CLSA証券
香港CLSA証券(里昂証券)が「2012年の次期総統選挙で馬英九総統の国民党は敗れる」と予測する英文レポートを発表したという24日付自由時報報道が大きなを波紋を広げたことについて、CLSA証券は25日、「報道は不実で、実際のレポートの内容とは大きく異なる」とする声明を発表した。同社によるとレポートの正確な文意は「国民党は、陣営の足並みが乱れなければ次期総統選で勝利する」というものだという。26日付聯合報が報じた。
CLSA証券はまた、同レポートは特定の専門機関にのみ提供したもので、メディアには公開しておらず、無許可で引用したことに対し法的措置を採ることも検討していると強調した。
また、国民党の呉育昇立法委員は同日会見を開き、「自由時報の報道は大変な誤訳か、そうでなければとんでもない情報操作だ」と非難した。これに対し26日付自由時報は、同紙がこのニュースを報じた後、10社の新聞、テレビ、電子メディアが追随し、一部では原文を掲載して報じたが、その際議論となったのは「予測が正確かどうか」であり、レポートの引用が正確かどうかではなかったとして、原文に問題があったのと見解を示唆した。聯合報も25日に「CLSAが大胆予測、馬総統は2012年に敗れる」と報じていた。