26日付工商時報によると、シリコンウエハーの中美矽晶電子（シノアメリカン・シリコン・プロダクツ）が、米テキサス州による、10メガワット（MW）の太陽電池モジュール工場の競争入札に参加するとの観測が出ている。同社はこれを落札することで、現在の主要３事業、▽太陽電池用シリコンウエハー▽半導体用シリコンウエハー▽発光ダイオード（ＬＥＤ）用サファイア基板――を軸に、他分野への事業拡大を図る方針とみられる。
中美晶はテキサス州にある子会社、GlobiTechを通じて競争入札に参加するもようだ。同社はまた、事業規模拡大に必要な資金調達のため、８億台湾元（約23億円）を上限とした国際預託証券（ＧＤＲ）発行を計画しているという。
米国ではオバマ大統領が推進する医療保険改革法案が成立し、今後は再生可能エネルギーの促進が焦点となる見込みで、太陽エネルギー業界に商機をもたらすものと期待されている。
