市場調査機関ＩＤＣによると、電子ペーパーは今年、カラー化移行の重要な時期を迎える。カラー電子ペーパーは、台達電子工業（デルタ・エレクトロニクス）とブリヂストンが共同で第３四半期に、元太科技工業（ＰＶＩ）も第４四半期中に量産を開始する見通しだ。2012年からフルカラー製品が発売され、15年には動画再生も可能となり、一部で従来型の液晶ディスプレイに代わるものとなりそうだ。26日付工商時報が伝えた。
ＩＤＣによると、今年は技術の急成長期に入るという。デルタとブリヂストンのカラー電子ペーパーは新聞とほぼ同じ色彩を再現でき、電子ペーパー普及を強く促すものとみられる。
電子ペーパーの出荷枚数は昨年、前年比207.1％増の860万枚と爆発的に伸び、今年も130.2％増の高い成長率を維持、通年では1,980万枚に達する見通しだ。また、製品別応用比率では昨年電子ブックリーダーが52％を占め、今年はさらに多くのメーカーの参入が予想されることから、60％以上に伸びると予測されている。
