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台プラ4社の10年利益、36%増の1500億元も


ニュース 石油・化学 作成日:2010年3月29日_記事番号:T00021770

台プラ4社の10年利益、36%増の1500億元も

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社は、中国やインド市場などでの景気回復および需要の高まりを受け、今年の売上高が前年比28%増の1兆5,000億台湾元(約4兆3,000億円)、利益は同36%増の1,500億元に達する可能性が証券会社から指摘されている。28日付聯合報が報じた。

 中国では内需拡大政策により、ABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)、スチレンモノマー(SM)、パラキシレン(PX)といった、石化基礎原料、プラスチック原料、化繊原料すべてで需要が伸び、台プラ幹部によると、価格も一定以上の利益を確保できる水準で推移しているという。

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、ガソリンやディーゼル油といった製品で、原油との差益が昨年第4四半期以降、1バレル当たりこれまでより3~4米ドル上回る12米ドルとなっていると説明した。

 証券会社によると、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は川上の台塑石化で垂直統合が進んでいることから、単一製品だけを手掛けるメーカーよりコストが20~30%割安となっているという。