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工作機械業界、ECFAで業績拡大に期待感


ニュース 機械 作成日:2010年3月29日_記事番号:T00021772

工作機械業界、ECFAで業績拡大に期待感

 
 台湾の工作機械業界は、中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)でアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)の対象に含まれることを強く期待しており、業界各社は中国への工場設置の検討を開始した。27日付経済日報が伝えた。

 このうち、上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)の卓永財董事長は26日、中国での工場設置を検討していることを初めて明らかにした。卓董事長は「鉄道、情報家電、エネルギー、医療などの産業の発展に伴い、(中国では)台湾製工作機械に対する需要が大きい」と指摘した。

 ハイウィンはECFA締結により、中国での販売が売上高に占める割合が20%を超えると見込んでいる。同社は今後の需要拡大に備え、台中市精密機械科技創新園区第2期で来月にも新工場の建設に着手し、年内に操業を開始する予定だ。これにより、生産能力は30%増加する見通しだ。

 一方、高鋒工業の沈国栄董事長は「自動車産業の景気回復で、中国の工作機械調達需要は増大が見込まれる。ECFAに伴う関税引き下げで、中国での受注増に加え、日本、韓国の製品に対する競争力が向上するとみられ、少なくとも20%の増収が見込める」と述べた。