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作成日:2010年3月29日_記事番号:T00021782
AUOが異例の引き抜き?中国7.5世代工場計画に貢献期待か
29日付工商時報によると、液晶パネル大手、友達光電(AUO)がこのほど、瀚宇彩晶(ハンスター)の元総経理で、元太科技工業(PVI)や中国の龍騰光電(IVO)、彩虹集団電子(IRICO)などの経営に携わってきた呉大剛氏をコンシューマ製品向け液晶ディスプレイ事業群の副総経理として迎え入れたとの観測が出ている。AUOは中国・江蘇省昆山市での7.5世代工場の建設を申請中で、中台双方で経験豊富な呉氏が計画に手腕を発揮することを期待し、同社としては異例のヘッドハンティングに踏み切ったものとみられている。
業界では近ごろ、大手の合併などで人材の流動が活発化している。特に今年、8.5世代工場の新設ラッシュを迎えるとみられる中国では、これまで6世代以降の生産ラインがなかったため、経験者の需要が高まっている。今月から8.5世代工場を正式着工する中国の家電大手、TCL集団と深超光電の合弁、華星光電は、執行長(CEO)にLGディスプレイ(LGD)南京支社の元副総経理を迎え、エンジニアにはLGDや日立の人材のほか、旧・奇美電子(CMO)からも採用したもようだ。
このほか、昨年11月に辞任した中華映管(CPT)の邱創儀前総経理も、鴻海集団(フォックスコン)など多数の企業から就任を打診されているという。