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薄膜太陽電池モジュールの奇美能源、売却の観測


ニュース その他製造 作成日:2010年3月30日_記事番号:T00021798

薄膜太陽電池モジュールの奇美能源、売却の観測

 
 30日付電子時報によると、3社合併で液晶パネル最大手となった新・奇美電子(チーメイ・イノルックス)傘下の非結晶シリコン薄膜太陽電池モジュールメーカー、奇美能源(チーメイ・エナジー)が、赤字から抜け出せず、売却されるとの市場観測が出ている。ただ、新・奇美電は観測を否定した。

 観測によると、既に同業他社や設備メーカーが奇美能源の設備を見学に訪れており、売却の際は従業員も移管される可能性があるという。

 業界で主流の結晶シリコン太陽電池モジュール価格が金融危機で1ワット当たり2米ドル以下まで急落した一方、非結晶シリコン薄膜太陽電池モジュールは生産コストだけで同2米ドルかかり、オファー価格で対抗すると、売れば売るほど損することになる。また、変換効率でも結晶シリコンモジュールを下回るため需要が低迷、設備稼働率が上がらず、コスト引き締めも困難を極め、昨年以降、市場から撤退を意識するメーカーが少なくない。