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台プラ仁武工場の環境汚染、罰金1,000万元以上


ニュース 石油・化学 作成日:2010年3月30日_記事番号:T00021805

台プラ仁武工場の環境汚染、罰金1,000万元以上

  
 沈世宏・行政院環境保護署長は29日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)系列の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)仁武工場(高雄県仁武郷)で地下水と土壌に高濃度の汚染が確認された問題で、罰金額が1,000万台湾元(約2,900万円)以上に上るとの見方を示した。30日付自由時報が伝えた。
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仁武工場の汚染状況把握のため、立法院社会福利・衛生環境委員会が29日、同工場を視察した(29日=中央社)

 沈署長は「行政罰法は不当利得の徴収を定めており、罰金額は1,000万元を超える見通しだ」と述べた上で、台プラ側が再び環境汚染の事実を隠ぺいしたり、汚染除去に積極的に取り組まなかったりした場合には、操業停止を伴う改善措置を命じることもあり得ると強調した。

 一方、台塑集団の李志村董事長は同日、現地を訪れ、住民に謝罪するとともに、周辺6村の住民に対する無料の健康診断を実施する方針を伝えた。

 環境保護署が先ごろ実施したサンプル調査では、発がん性物質の1,2-ジクロロエタンの濃度が環境基準値の30万倍、クロロエチレンが同975倍、ベンゼンが同70倍の高濃度で検出されていた。