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銀行の最低自己資本比率、10%に引き上げ追随へ


ニュース 金融 作成日:2010年3月31日_記事番号:T00021823

銀行の最低自己資本比率、10%に引き上げ追随へ

 
 日米欧の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会は、金融危機の再発防止に向け、銀行の最低自己資本比率を現在8%から10%に引き上げることを検討している。これを受け、台湾の中央銀行と行政院金融監督管理委員会(金管会)は30日、国際的に基準が引き上げられた場合には、台湾も追随する方針を固めた。31日付経済日報が伝えた。

 金管会の統計によると、昨年末現在で台湾の銀行の平均自己資本比率は11.86%で、昨年第3四半期末より0.26ポイント上昇した。これは台湾の銀行の自己資本比率が全体としては新基準の10%を満たしていることを示す。ただ、銀行別では昨年末時点で陽信商業銀行、板信商業銀行、日盛国際商業銀行の自己資本比率が10%を下回っており、今後増資を迫られる可能性が出てきた。

 中銀と金管会は同日の協議で、自己資本比率に関する規定を見直す場合でも、銀行に一定の移行期間を与えることを申し合わせた。