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日本製紙、永豊餘持ち株会社に20%出資


ニュース その他製造 作成日:2010年3月31日_記事番号:T00021826

日本製紙、永豊餘持ち株会社に20%出資

 
 日本製紙グループ(本社・東京都千代田区、芳賀義雄社長)と製紙最大手、永豊餘造紙は29日、両社の戦略的提携に基づいて日本製紙が今年5月をめどに、永豊餘が新たに立ち上げる事業持ち株会社「永豊餘ケイマン」に20.35%の出資を行うことで契約書に調印した。31日付工商時報が報じた。

 永豊餘造紙によると、日本製紙の出資額は1億1,000万米ドル。鍾弘治同社総経理は、中国・江蘇省揚州にある工業用紙工場の生産能力を現在の50万トンから100万トンに引き上げる計画に同資金を投じる考えを示した。計画の詳細は年末までに詰めるとしている。鍾総経理は、日本製紙の協力の下で中国市場での展開をさらに強化し、沿海部から華北、華中、大西部地区へと進出する方針も表明した。

 鍾総経理はこのほか、出資受け入れに伴い、6月までに中国、台湾、ベトナムに持つ原紙工場3拠点、紙器工場20拠点、カラー段ボール工場2拠点を持ち株会社、永豊餘ケイマンに集約した上で、英領ケイマン諸島に会社登記を行うことも明らかにした。

 日本製紙と永豊餘は2007年11月に戦略提携を結んでおり、販売提携、技術交流から共同事業へと提携範囲を拡大させている。