鴻海科技集団（フォックスコン）の郭台銘董事長はこのほど、傘下の富士康国際（ＦＩＨ）が、中国・重慶市で進めるノートパソコンを中心とした大型生産拠点の建設に合わせて大規模な人材募集を実施し、従業員総数が半年以内に6,000人、来年初頭には１万人を突破する見通しであることを明らかにした。地元紙・重慶晨報の報道を基に31日付経済日報が伝えた。
郭董事長によると、広東省の工場の従業員の１割以上が重慶および隣接する四川省の出身者で、出身地に近い生産拠点で働きたい意向を持っているという。
郭董事長はまた、重慶でのノートＰＣ生産では、部品メーカーも合わせた大規模な垂直統合を行い、将来的に部品の現地調達比率を８割以上に引き上げる考えを示した。
さらに、中国で３Ｃ（コンピュータ、通信、家電）販売網を展開する賽博数碼広場（サイバーマート）のネットワークを生かし、富士康の電子製品の販売センターを重慶にも設置したい意向も明らかにした。
