求人雑誌「Cheers」が今年卒業を迎える大学生・大学院生を対象に行った「最もあこがれる企業」の調査で、食品製造および小売・サービス業など幅広い分野で事業を展開する統一企業（ユニプレジデント）が１位となった。過去５年でハイテク関連以外の企業が首位となったのは初めて。統一集団傘下の統一スターバックスも３位に入り、「同グループの安定したブランドイメージが市民に広く浸透している」と盧智芳編集長は指摘した。
２位は誠品書店（eslite Bookstore）で、４位は2007年と08年に連続首位だった鴻海精密工業。昨年首位の中華電信は５位だった。
盧編集長は、「金融危機などを経て、新社会人は高給より安定志向が高まっている」と、ハイテク関連の人気が落ちている現状を分析した。また、安定志向ながら、公務員や公営企業を志望する人の割合が、昨年の81％から70％前後に下がっていることについて、「公務員などの採用が極めて少ないことと、景気好転が理由」と指摘した。
