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アクリロニトリル高騰、台プラに恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2010年4月1日_記事番号:T00021852

アクリロニトリル高騰、台プラに恩恵

 
 アジア各国のアクロニトリル(AN)プラントが定期点検に入り、供給量が急減しているため、ANのスポット価格が急騰している。エチレン価格の下落で一部石化製品が値下がりする中、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台プラ)はAN特需による恩恵を受ける見通しだ。1日付蘋果日報が伝えた。

 証券業界関係者によると、旭化成、韓国の泰光産業、中国石油化工などのANプラントは3~4月に定期点検に入り、アジアの生産能力の3分の1に相当する80万トンの減産につながっている。このため、東アジア地区のANスポット価格は先週、過去最高値の1トン2,420米ドルを記録した。今週は小幅反落し、2,390米ドル前後で推移しているが、相場が再び過去最高値を更新する可能性は高いとみられている。

 このため、証券会社は台プラが第1四半期にANやエピクロロヒドリン(ECH)などの化学製品で15億台湾元(約44億円)前後の収益を上げたと試算している。