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作成日:2010年4月1日_記事番号:T00021859
Qisdaの電子ブックリーダー、上海メーカー向け出荷開始
明基友達集団の電子機器受託生産メーカー、佳世達科技(Qisda)は、同グループの電子ペーパーメーカー、米シピックス・イメージング(中国語名、達意科技)との提携で、中国の上海世紀創栄数字信息科技から電子ブックリーダーを受注し、このほど6インチ機種の出荷を開始した。1日付工商時報が報じた。
上海世創の6インチ機種は、4月に2,980人民元(約4万1,000円)で発売予定だ。年内に10万台を販売し、シェア10%を目指す。上海世創は、親会社が上海教育出版社で、政府系の出資比率が51%のため、中国の教育市場に食い込みやすいと期待される。
上海世創の電子ブックリーダーは緯創資通(ウィストロン)も、第2世代となる6インチ製品の受託に向け協議を進めているとされ、6月から2,980人民元で販売される見込みだ。
電子時報の市場調査部門「DIGITIMES Research」の予測によると、中国の2010年電子ブックリーダー市場規模は出荷ベースで250万台とみられ、最大手の漢王科技が約半分のシェアを握る見通しだ。昨年に比べ競争激化が進んでおり、価格が1,500人民元まで下がれば、一般への普及が加速するとみられる。