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雲林県の地盤沈下、高鉄への影響懸念


ニュース 運輸 作成日:2010年4月2日_記事番号:T00021880

雲林県の地盤沈下、高鉄への影響懸念

 
 雲林県で井戸からの取水を原因とした地盤沈下問題で、交通部高速鉄路工程局はこのほど、台湾高速鉄路(高鉄)沿線の公共井戸88カ所の供用停止および移転により地盤沈下の程度は緩んだものの、県内2,419カ所の違法な私有井戸が依然封鎖されておらず、高鉄の安全に対し最大の懸念材料になっていると指摘した。2日付中国時報が報じた。
 
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国民党立法院党団の林鴻池書記長(左)は2日、行政院は専門チームを結成して問題解決に当たるべきと訴えた(2日=中央社)
 
 2004年には15センチを記録した地盤沈下も、公共井戸の供用停止・移転措置によって05年は10センチ、06年8.7センチ、09年は6.5センチと軽減されてきている。高鉄の設計上の最大許容値は年12.5センチで、高鉄局は現段階では高鉄の安全性に悪影響を与えることはないとみている。

 雲林県政府は03年、高鉄局から2,108万台湾元(約6,236万円)の補助金を受けて、沿線の土庫、元長、北港の3郷で私有井戸の封鎖作業に取り掛かったものの、04年7月、「代替の水源がない」ことを理由に封鎖作業を中止している。