ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

モセル、中国LDKソーラーとの売買契約解消


ニュース その他製造 作成日:2010年4月2日_記事番号:T00021885

モセル、中国LDKソーラーとの売買契約解消

 
 台湾茂矽電子(モセル・バイテリック)は1日、多結晶シリコンウエハー大手の江西賽維(LDKソーラー)との売買契約を解消したと発表した。2日付工商時報が伝えた。

 双方が価格面で合意に達しない場合、売買契約を終了させるという契約条項に基づくもので、モセルはLDK側に先払い金返還分と損害賠償金として、総額4,600万米ドルの支払いを求めている。

 モセルによると、双方は契約価格とスポット価格に10%以上の差が生じた場合、契約価格の見直しを行う契約を結んでいた。これに基づき、モセルは2008年上半期にシリコンウエハー価格が上昇した際、LDKの値上げ要求を受け入れた。しかし、同年下半期に景気低迷で相場が下落した際、LDKはモセルの値下げ要求を受け入れず、両社の対立が高まった。モセルはLDKからのシリコンウエハーの購入をほぼストップしている状態だという。

 一方、LDKはモセルの契約解消を不服として、非営利紛争解決機関の香港国際仲裁センターに仲裁を申し立て、モセル側に3,800万米ドル余りの支払いを求めているという。LDKは最近、急激な生産能力拡大で資金不足に陥り、経営難に陥っている。