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セメント輸出価格、下半期に値上げか【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年4月2日_記事番号:T00021886

セメント輸出価格、下半期に値上げか【表】

 
 中国の安徽海螺水泥(安徽コンチセメント)がセメント輸出価格を1トン当たり2米ドル値上げしたことを受け、台湾のセメント大手も今年下半期にも追随値上げに踏み切る方針だ。2日付蘋果日報が伝えた。
 
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 安徽コンチによる値上げ幅は約5%で、輸出価格は同46~48米ドルとなった。これを受け、台湾水泥(台湾セメント)、亜洲水泥(亜洲セメント)は追随値上げの検討に入った。両社はセメント輸出市場が回復しているとの認識を示した上で、値上げが市場に受け入れられるかどうかはしばらく観察する必要があるとしている。

 セメント市場では、北アフリカ、エジプトでの需要が増大しているほか、欧米の老朽セメント工場が閉鎖されたことなどから、国際価格が回復を示している。

 台湾セメント幹部は「今年の輸出受注は好調だ。安徽コンチが先行値上げしたことを受け、早ければ下半期にも追随し、輸出市場での収益創出に注力したい」と述べた。

 業界関係者は「安徽コンチの値上げは、台湾のセメント内需価格を下支えしている。今年は1トン当たり2,000台湾元(約6,000円)を割り込むことも懸念されたが、下値は限定的だ」とみている。