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味丹ベトナム工場、汚水問題で住民と対立


ニュース 食品 作成日:2010年4月6日_記事番号:T00021918

味丹ベトナム工場、汚水問題で住民と対立

 
 食品大手、味丹企業(ベダン)のベトナム工場(ドンナイ省)で、うまみ調味料の生産過程で大量の汚水が排出されていた問題をめぐり、被害を受けた農民たちがこのほど、同社の提示した補償金41万9000米ドルの受け取りを拒否し、事態は長期化の兆しを見せている。ベトナム紙タインニエン(電子版)が2日までに伝えた。

 農民らは1994年から08年にわたり、同工場が違法に排出した汚水で周辺のティバイ川が汚染され、被害額は94年から04年にかけてだけで1兆6,000億ドン(約80億円)に達したと主張している。農民らは下流のホーチミン市、バリアブンタウ省を含めると被害額はさらに広がるとしている。

 これに先立ち、ベトナム資源環境省は昨年12月、味丹に1,110億ドン(約5億5,000万円)の環境負担金の支払いなどを求める処分を下している。