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中鋼の5〜6月輸出価格、100米ドルの大幅値上げ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年4月6日_記事番号:T00021919

中鋼の5〜6月輸出価格、100米ドルの大幅値上げ【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)は2日、輸出向け熱延、冷延、溶融亜鉛めっきコイルなど7製品の5~6月の輸出オファー価格について、1トン当たり100米ドル(約9,430円)以上、平均16.6%値上げすると発表した。上げ幅は市場予測を上回り、過去18カ月で最大となった。3日付工商時報が伝えた。
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 工商時報によると、原料となる鉄鉱石の国際価格が第2四半期に80%上昇し、高炉メーカーの原料コストは200米ドル近く上昇すると予想される。一方、中国、東南アジア市場では熱延製品の高い需要が続いており、日本や韓国の鉄鋼メーカーの輸出オファー価格は、1トン当たり720~750米ドル(CIF価格)で、中鋼の価格を100米ドル上回っている。こうした状況から同社は、早めにコストを反映させることを決め、大幅な値上げに踏み切ったもようだ。

 中鋼の鄒若斉総経理は、今月9日に発表を予定する6月の台湾市場向け価格でも全面的な値上げを行いたいとしており、市場では、各製品1トン当たり2,400台湾元(約7,310円)の値上げで、上げ幅は熱延製品で約12%に上ると予測している。