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中石化CPL工場で火災、前倒しで年次保守入り


ニュース 石油・化学 作成日:2010年4月6日_記事番号:T00021921

中石化CPL工場で火災、前倒しで年次保守入り

 
 合成繊維、ナイロン6の原料となるカプロラクタム(CPL)を台湾で唯一生産する中国石油化学開発(CPDC、中石化)は4日、苗栗県の頭份工場での火災事故発生により生産ラインを止め、4月7日から計画していた年次保守に前倒しで入ることを決めた。期間は20日間の予定。通常はあらかじめ在庫を積み増して年次保守期間の供給に充てるが、今回の中石化の突発的な年次保守前倒しでCPL価格が高騰し、川下の力鵬企業(LEALEA)、集盛実業などで原料コストが膨らみ、ナイロンフィラメントなどの価格上昇につながる恐れがあるとの市場予測が出ている。5日付経済日報などが報じた。

 馮董事長は火災の原因について、カプロラクタムを製造する際にシクロヘキサンが漏れ、空気に触れて発火したためと説明した。製造工程を変更すれは通常通りの生産は可能だが、安全を優先して稼働停止を決めたとしている。安全が確認でき次第、再開する方針だ。