ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

米HP、生産委託先から部品調達権を回収


ニュース 電子 作成日:2010年4月6日_記事番号:T00021925

米HP、生産委託先から部品調達権を回収

 
 米ヒューレット・パッカード(HP)の蕭国坤・アジア地区調達担当総経理はこのほど、製品の環境安全規範を守るため、部品の調達権を生産委託先から回収する方針を明らかにした。4日付経済日報が伝えた。

 蕭副総経理は「環境保護の規格を満たすため、今年から調達戦略を改めた。マウスなど周辺製品を皮切りとして、部品などの調達権を受託生産メーカーから回収する」と述べた。

 市場関係者は、HPが仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)や広達電脳(クアンタ・コンピュータ)などの受託生産メーカーの頭越しに部品メーカーに発注を行えば、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の部品メーカーにとっては追い風になると分析している。

 フォックスコン系列の部品メーカーはこれまで、親会社とライバル関係にある大手受託生産メーカーから発注が得られず、苦境に立っていた。ただ、HPがフォックスコン系列の部品メーカーからの直接調達に踏み切ったとしても、HPが大幅な値引きを要求する可能性があり、必ずしも部品メーカーの利益につながらないとの見方もある。