宏達国際電子（ＨＴＣ）は２日、クアルコムのモバイル向けＯＳ（基本ソフト）「BREW Mobile Platform（ＢＭＰ）」採用のスマートフォン「HTC Smart」を台湾で発表した。同機種は中華電信の独占販売で価格は１台7,900台湾元（約２万3,500円）、これまでで最も安いＨＴＣ製品となる。３日付中国時報が伝えた。
ＨＴＣは同日台北県新店市で、王雪紅董事長（左）のくわ入れで総本部の着工式を行った（２日＝中央社）
「Smart」は低価格のミドルエンド以下機種の位置付けで、若者をターゲットに販売戦略を展開する。既にインドでは発売されており、５月には中国でも発売、世界全体で３～４カ月以内に100万台突破を目指す。中華電信は、台湾での販売台数は18万台以上を見込んでいる。
従来比較的高価だったスマートフォンは、昨年下半期からノキアやＬＧエレクトロニクス、サムスン電子、台湾大哥大（タイワン・モバイル）などが１万元以下の機種の販売を始めた。ＨＴＣの参入で、低価格帯スマートフォンの競争はさらに激しくなる見通しだ。
