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高安全性のリチウムイオン電池材料、推進団体が成立


ニュース その他製造 作成日:2010年4月8日_記事番号:T00021978

高安全性のリチウムイオン電池材料、推進団体が成立

 
 工業技術研究院(工研院)は8日、同院が開発した安全性の高いリチウムイオン電池材料「STOBA」の推進団体を設立した。電池大手の新普科技(シンプロ・テクノロジー)など民間企業も加入し、電気自動車向け電池市場を開拓する。8日付工商時報が伝えた。

 「STOBA」は米国の技術情報誌「R&D」誌により、2009年の技術的に重要な100製品の一つに選ばれた。「STOBA」は電池の活性面に保護膜を形成し、電池内部の短絡発生により発熱すると、リチウムイオンの移動を阻止、発火を未然に防ぐことで安全性を高めている。

 工研院によると、排気量2,000ccの電動自動車1台当たり6,000個の電池が使用されており、過熱などの潜在危険性の解決が大きな課題だ。このため「STOBA」技術を台湾メーカーに移植するとともに、川上から川下までサプライチェーンを形成して規模の拡大を図ることで、開発力と競争力を高める方針だ。

 今後は安全性の高いリチウムイオン電池としての「STOBAマーク」普及を推進し、台湾リチウム電池業界と海外大手メーカーとの差別化に役立たい考えだ。