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コミック本が値上がり、紙価急騰で【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年4月8日_記事番号:T00021980

コミック本が値上がり、紙価急騰で【図】

 
 世界的に紙相場が急騰し、コミック本の値上げが相次いでいる。台湾東販出版社が既に、B6大サイズ(32開本)の価格を新刊本など一部で130台湾元(約384円)へと引き上げているほか、過去2年にわたり価格を据え置いてきた台湾国際角川書店も、同サイズの新刊を4月から110元から120元に値上げした。8日付自由時報が伝えた。
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 台湾では毎月400種類のコミック本が発売されている。32開本の価格は2008年まで95元だったが、昨年の時点で大半の業者は120元に値上げしていた。日本漫画専門の台湾角川はこれまで価格を据え置いてきたが、結局追随を余儀なくされた。

 背景には、文化用紙の原料となる長繊維パルプ価格(米国市場)が3月末現在で1トン当たり902.33ドルまで値上がりしていることがある。値上がりは11カ月連続で、上昇率は既に40%を超えた。チリ大地震によるパルプ工場操業中断が世界的な在庫不足に拍車をかけており、紙価格の高騰は当面続きそうだ。

 コミック本だけでなく、一般書籍も10元程度の値上がりが見込まれている。出版業界関係者は「紙の関税免除を政府に求めたい」と述べた。