緯創資通（ウィストロン）の黄柏溥総経理は７日、日系液晶テレビメーカーが生産の外部委託を引き続き拡大する中、中国広東省中山市の中山火炬高技術産業開発区に設置を進める「液晶光電産業園区」が今年中に落成し、生産能力の大幅な増強が見込まれることから、「2011年のウィストロンの液晶テレビ出荷台数は1,000万台を突破する」との見通しを示した。８日付電子時報が報じた。
ウィストロンの液晶テレビ出荷台数は09年が250万台で、今年は前年比倍増の500万～550万台と見込んでいる。
なお「液晶光電産業園区」の稼働後は、液晶テレビ年産能力2,000万台を目標に増強を進める考えだ。
鴻海精密工業がソニーからメキシコ液晶テレビ工場に続き、スロバキア工場も買収したことについて黄総経理は、「鴻海が獲得したのはソニーの自社生産部分であり、当社への影響は限られる」と語った。
