財政部が8日発表した3月の貿易統計によると、中国・香港向け輸出額は前年同月比62.5%増の102億6,000万米ドルで、2008年3月の101億4,000万米ドルを上回り過去最高を記録した。第1四半期累計では前年同期比75.6%増の264億2,000万米ドルで、地域別輸出構成比が過去最高の42.8%となった。9日付工商時報が報じた。
林麗貞・財政部統計長は、3月の中国・香港向け輸出額は、電子製品(同61.6%増の32億9,000万米ドル)の伸びが目立ったほか、プラスチック・ゴム・関連製品(同53.2%増の9億6,000万米ドル)や化学(同123.2%増の11億3,000万米ドル)、機械(同96.8%増の4億8,000万米ドル)が過去最高だったと指摘した。
3月の輸出総額は前年同月比50.1%増の233億7,000米ドル、輸入総額は同80.3%増の218億7,000万米ドルで、08年9月の金融危機発生以降で最高だった。
輸出項目別では、プラスチック・ゴム・関連製品が同50.1%増の20億米ドル、化学品が同101.4%増の19億5,000万米ドルで過去最高。電子製品は同62.3%増の63億1,000万米ドルで、08年8月に次いで過去2番目に高かった。
輸入項目別では、設備が同106.6%増の37億7,000万米ドルで過去3番目に高く、そのうち機械は同152.6%増の24億9,000万米ドルで過去最高だった。