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中鋼の6月域内価格、10%引き上げ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年4月12日_記事番号:T00022034

中鋼の6月域内価格、10%引き上げ【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)は9日、6月の台湾域内市場向け鉄鋼製品価格の平均10%引き上げを決定した。上げ幅が最大となったのは熱延で、1トン当たり2,500台湾元(約7,380円)、約13%の値上げ。原料の鉄鉱石やコークスの国際価格高騰を受けての措置だが、中鋼は今回だけではコスト反映が十分でないとして、7・8月分価格も引き続き引き上げる予定だと明言した。10日付工商時報が伝えた。
 
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 鍾楽民・執行副総経理は、「鉄鉱石などの国際価格は80~100%上昇しており、当社の値上げではコスト増加分の5割もカバーできない」と指摘した。ただ、証券会社アナリストによると、同社は3~6月の価格引き上げ幅が約17%に達する上、以前の低価格での契約による原料供給が5月ごろまで見込まれるため、第2四半期の利益への影響は深刻にはならないもようだ。上半期の税引き前利益は依然300億元を突破する可能性があるという。

 なお、黄宗英・業務副総理によると、中国や日本、東南アジア市場での鉄鋼需要は強く、同社の受注は5月分まで満杯で、6月も好調が見込める。