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力晶が受託比率50%に引き上げか、スポット市場で供給不足も


ニュース 電子 作成日:2010年4月12日_記事番号:T00022048

力晶が受託比率50%に引き上げか、スポット市場で供給不足も

 
 12日付電子時報によると、DRAM大手、力晶半導体(PSC)とエルピーダメモリはこのほど、両社合弁の瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)の12インチウエハー工場について、今後出資比率に応じて力晶が生産能力の30%分(ウエハー投入枚数、月約2万4,000枚)の供給を受けることで合意に達したもようだ。ただ力晶は、今回割り当てられた供給分のうち、ほとんどをエルピーダを通じて顧客のパソコンメーカーに販売すること、さらに力晶自身の12インチ工場での受託生産比率を現在の20~30%から50%に引き上げることに同意したとされ、今後DRAMスポット市場への供給減が懸念されている。

 レックスチップへの出資比率は現在、エルピーダメモリ64%、力晶34%となっているが、DRAM価格が大きく下落した昨年1月以降、力晶は現金不足などによりレックスチップからの調達を停止していた。

 今回の交渉は、エルピーダと力晶の双方が利益を得る結果となるが、2社が主要な供給源の役割を果たしているDRAMスポット市場では供給減が予想され、モジュール大手の創見資訊(トランセンド・インフォメーション)が力晶に約15億台湾元(約44億円)の貸付を決めるなど、供給確保に向けた動きが見られる。