先月３社合併で誕生した新・奇美電子（チーメイ・イノルックス）は９日、発足後初めてとなる業績発表を行った。これによると同社３月の大型液晶パネル出荷枚数は、前月比161％増、前年同月比215％増の980万枚、中小型パネルは前月比184％増、前年同月比233％増の2,530万枚で、友達光電（ＡＵＯ）の977万枚、2,140万枚を上回った。12日付電子時報などが報じた。
３月の連結売上高は、前月比181％増、前年同月比210％増の383億7,900万台湾元（約1,130億円）で、ＡＵＯの407億元には届かなかった。ただ、新・奇美電の３月業績は、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下の旧・群創光電（イノルックス・ディスプレイ）に、旧・奇美電子（ＣＭＯ）、旧・統宝光電（トポリー・オプトエレクトロニクス）の合併基準日以降の数値を加えたもので、両社の17日以前の数値が反映されていないため、業界予測によると、４月連結売上高は450億～500億元水準に上り、売上高でも最大手となる見通しだ。
