鉄筋大手の豊興鋼鉄は12日、鉄鉱石の国際価格上昇、台湾建設業界での鉄筋需要の高まりを受け、鉄筋価格を１トン当たり1,000台湾元引き上げると発表した。値上げは２週連続で、上げ幅は4.83％。値上げ後の価格は同２万1,700元（約６万4,200円）となり金融危機発生前（2008年９月）の水準を回復した。13日付経済日報などが伝えた。
ただ、豊興幹部は「依然コストと市場価格を十分に反映できていない」としており、今回の大幅値上げについても「実際の取引価格は２万1,200元にとどまり、依然台湾市場の相場を下回っている」と強調した。
また豊興は同日、形鋼価格およびスクラップ鋼買い取り価格も１トン当たり800元引き上げ、それぞれ同２万3,200元（上げ幅、3.57％）、同１万4,300元（5.92％）とした。
